響きのよい唄い文句だ。真面目に仕事している様子も見えてくる。しかし、風土って具体的には何のことだ。答えられるか。その土地に特定する自然・気候・地勢・植物・動物・人間などの生態系・文化・歴史など、風土の要素は限りなくある。それらを理学的ととらえると環境という言葉になる。風土はそれらを文学的に見た言葉である。
風土は調和しているか。否である。せめぎあっている。調和していれば家など必要としない。せめぎあう中で家が誕生したと見なければならない。せめぎあう要素も当然限りなくあるから、その中で何を主軸としてとらえるかで家の造りようは違ってくる。
風土に立脚しても家は皆同じにはならない。現代は風土に他から侵掠する要素が多量に流入してくる。守るべきか同化するべきかの選択が迫られている。現代は時間の経過を短縮している。即応しなければ家は造れない。